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sampanchanya
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「あっ! シン・シーサモットだ! 何で日本にシン・シーサモットがいるの??」


友人のカンボジア人S氏が、現在朝の連続テレビ小説に出ている中村梅雀氏を見て叫んだ。
言われて初めて気がついたけれど、確かにそっくりで思わず笑ってしまった。





シン・シーサモット氏



カンボジアの偉大な音楽の父。
彼の歌声は今もカンボジア人の心のふるさとです。
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夕飯に、屋台でミー・チャーを買う。
炒められてゆく野菜を麺を、ぼんやり見つめている。

二パックが完成するころ、ふと横にあらわる女。
困ったような顔をしたあとに、にっこりと笑う。
人差し指で自分の胸を指す。
ひらいた手で腹をさする。
屋台の前に回りこみガラス棚に盛られた麺をカンカンと示す。

女の顔をじっと見る。

もう一度、胸を指し腹をさする。

私はじっと、見つめている。

女はやっぱり困ったように首をかしげにっこり笑う。


それから5時間。
彼女の顔を、憶えていない。
ひとつ前の記事で隣家の儀式が不快ということを書いたが、
隣家のひとはとてもいい人である。
顔を合わせることは少ないが、顔を合わせるとにっこり笑って話しかけてくれる。
たわいのない話だが、その都度嬉しいものだ。
しかし何よりも嬉しかったのは、この家に引っ越してきて間もない頃のことだ。

この家に引っ越してきて一月余り経った頃、我が家の入っている建物の配電盤が爆発した。
その日、出かけた先から戻ってきて部屋の椅子に腰を掛けたのもつかの間、
外が騒々しいなと思い、ベランダに出ると、下から黒煙がモクモクと上がっており(うちは3階です)、うちの入っている建物を囲うようにして野次馬が大勢集まっている。
幸いに火事には至らなかったが、その後1週間に渡って停電が続いた。
外に出て、一階に住む大家さんと真っ黒に焦げた配電盤を見ながら話をしていると、
隣家のおばさんが、

「電気がなくて困るでしょう。うちの3階、ちょうどあなたの部屋の隣に空き部屋があるから復旧するまで暫く住んでもいいわよ。」

と言ってくれた。
その時までにはまだその隣家のおばさんとは、数度しか顔を合わせたことがなく、挨拶以上の会話をしたこともなかった。
そんな何も知らない他人に遠慮しないでいらっしゃいと声を掛けてくれたのだ。

カンボジアには日本と同じように社交辞令や建前の言葉がある。
しかし、あの時のおばさんの言葉が建前であろうとなかろうと、
屈託のない笑顔で声を掛けてくれたことは私にとって本当なのである。
毎朝6:30(休日は7:30)頃から決まって行われる儀式がある。
といっても国中で行われているわけではなく、うちの隣家のみで行われる儀式だ。

うちと隣家は厚さ20cmほどのコンクリートの壁を挟んでとなり合っている。
そしてどうやら私の寝室に当たる部分が隣家では居間に当たるようだ。
この結構厚いと思われるコンクリートの壁を通り抜け、
大音量の音楽が私の寝室に響き渡る。
毎朝6:30(休日は7:30)から大体20分ほど、間断なく続く。
これが上記の隣家の恒例儀式だ。

この記事を書いている今も儀式の真っ最中だ。
「涙そうそう」のカバー曲が冴えわたる。 今日も調子がよさそうだ。

しかし大音響は壁を通り抜け、反射に反射を重ね、全方位から脳髄を揺らしてくる。


結構不快である。
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